最近英語のお勉強をしておりまして、特にヒヤリングは、好きな映画を何度も何度も見直して、セリフを覚えちゃおうというのをやっています。
何も全部のセリフを覚えなきゃ、なんていうものじゃなくて、特に好きな部分とかだけね。

好きな映画は色々あるんだけど、喋っている内容を何度聞いても楽しめる映画って、私にはパルプ・フィクションがまさにそういう映画でして、ここ最近は同じシーンを何回も繰り返し見て勉強しているのです。

そんな学習用シーンとして、パルプ・フィクションにおける有名なシーンの一つ、サミュエル・L・ジャクソンとジョン・トラボルタのギャング二人が、ギャングのボス相手に不調法を働いた若者たちのもとに制裁しに行くというシーン。

これらのシーン、大分聞き取れるようになって、内容も覚えるくらいになったのですが、その中でわからない表現が二箇所。

That’s that Hawaiian Burger joint!

“What” ain’t no country I ever heard of! They speak English in “What”?!

今回はこの二つにフレーズについて勉強してみました。

「That’s that Hawaiian burger joint.」

この文章の「joint」というのが、どうも聞き慣れない表現で、これはなんだろうと思ったのです。

辞書で調べると、俗語として

いかがわしい場所,安酒場(など).

https://ejje.weblio.jp/content/joint

って出るのですが、いかがわしくないし、ちょっと違う気もするなあって思ったのです。
というわけで、jointだけじゃなく、センテンス丸ごとで検索かけて調べてみたら、まさにここに言及している記事を見つけました。

スラングとしては、「いかがわしい場所(店)」「あやしい場所(店)」「うさんくさい場所(店)」「たまり場」という意味がある。しかし実際は、これらのようなマイナスイメージで使われることは少なく、単に言っている本人が「よく知らない場所」を表すときに使われる。上記のシーンでも、ジュールスはこのビッグカフナバーガーに行ったことがないと言っている。その為、”Big Kahuna Burger”と聞いたとき、”that Hawaiian burger joint”と形容している。また、比較的狭い場所(お店など)を指すことが多い。

http://slangstudy.blog.fc2.com/blog-entry-16.html

という、まさに知りたかったことがそのまま書かれている記事でした。
今度どこかで使ってみようと思いました。

ちなみに、こちらは映画スラングから始める英語学習という、これからもお世話になりそうなサイトでした。

「What ain’t no country I ever heard of! They speak English in What!?」

今回のメインになりますが、この表現。この「ain’t no〜」にハマりました。

「ain’t 〜」の使い方自体はすぐにわかりました。スラングというか、ちょっと悪い言葉遣いで「〜じゃねえ」みたいに訳すのが良さそうです。
以前YouTubeで海外のホームビデオみたいな動画で10歳くらいの男の子が「ain’t 〜」を使っていて、なるほど、ちょっと悪ぶってイキった感じで使うんだなあと納得したものです。

ただ、今回のこのフレーズにおいては、ain’ t no と二重否定になっていて、そのまま普通に「○○ってわけじゃねえ」みたいに訳すのかなって思っていたのですが、でもそうすると今度はどうしても訳がおかしくなってしまうのです。

なんだこれ…と困っていまい、twitterで緩募を行いました。

そしたらあっという間にお答えをいただけました。

そう、これ、二重否定ではなく、否定の意味を強くするような、ain’t no〜という使い方らしいのです。

また、他にもこんなお答えも。

大変勉強になります!改めて皆さまありがとうございました。

そんなわけで、意味も文法もわかり、ヒヤリングを鍛えて、大体セリフも追えるようになりました。

流石に、自分でain’t no〜という表現を使うことはしないけど、しっかりその用法の背景も把握した上でそういう表現を理解出来る第一歩にはなったかなと思います。
そう、背景、もしくはコンテキストというのかな、その言葉の表現にはそう表現されるべき文化や歴史があるということも理解出来たのは僥倖だったなあと思うのです。

この言葉の後ろにあるもの。
Twitterでこの表現について教えてくださった堀さんのブログにもこの表現にまつわる記事があり、併せて教えていただきました。

今回のこのフレーズ、映画内ではギャングが使っている言葉なわけで、さらにその上で、堀さんのブログの内容も読み進めていくと、こういった表現の背景も同時に見えてくるわけです。
今回の一連の流れだけでも、映画をもとにしての英語学習ってすごく面白いなあと、改めて思ったわけです。
教科書では学べない、文化だとか生活だとか、どういう立場の人がどういう時に使ったのか、
映像と、会話の切り取りという形で学ぶ方法には、厚みのある学習ができるものだと改めて感じました。


今はパルプ・フィクションを中心に覚えているところで、次は同じクエンティン・タランティーノ監督映画の「ヘイトフル・エイト」(The Hateful Eight)にしようかなあなんて思ってて、このまま続けてくと、大分べらんめい口調の英語しゃべるようになっちゃうような気がするので、その後は、(実は結構大好き)ディズニーアニメ映画で英語勉強しようと思っています。

ギャング口調とお姫様口調の混じった英語を話すようになるのが理想です。

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